結論:確認できた実例と、見積りの単位をまず揃える
研修会社各社が自社サイトで公表している価格を確認したところ、公開講座(1名単位)は1名8時間45,000円(税別)から1日66,000円までの実例があり、企業向けクローズド研修(人数ベースの一式見積り)はPMP集合研修10名一式990,000円(税込・教材費込、1名あたり99,000円)という実例がありました。確認できたのは下表の6件です。
数字を比較する前に重要なのは、どの単位(1名あたりか、一式あたりか)で見積られているかを揃えることです。以下、研修会社各社が自社サイトで公表している価格の実例を、出典と確認日つきで示します。
公表されている価格の実例
| 提供元 | 研修名 | 公表価格 | 単位・時間 | 出典・確認日 |
|---|---|---|---|---|
| 当社 | プロジェクトマネジメント基礎研修(2日版) | 77,000円(税込) | 1名/2日間・約15時間 | busi-next.com/pm-training/pm-basics(2026年10月21日確認) |
| 日本PMO協会 | 実践型プロジェクトマネジメント研修(公開講座) | 45,000円(税別) | 1名/8時間 | npmo.org/pm-training/(2026年10月21日確認) |
| アイ・ラーニング | 全てのビジネスパーソンのためのプロジェクトマネジメント(FA060) | 66,000円(税区分の表記なし) | 1名/1日間 | i-learning.jp/courses/projectmngmnt/pm/(2026年10月21日確認) |
| SmileWay | プロジェクトマネジメント(基礎)オンライン公開講座 | 44,000円(税込) | 1名/7時間 | smileway37.com/openlecture(2026年10月21日確認) |
| イープロジェクト(株式会社TRADECREATE) | 法人向けPMP集合研修(10名一式) | 990,000円(税込・教材費込)=1名あたり99,000円 | 10名一式 | e-project.jp/coorporate/(2026年10月21日確認) |
| アイ・ラーニング | PMP®資格試験準備コース | 253,000円(税区分の表記なし) | 1名/5日間 | i-learning.jp/courses/projectmngmnt/pm/(2026年10月21日確認) |
この表から読み取れることは2つです。
1つ目は、「PM研修」と「PMP試験対策コース」は別の商品カテゴリだということです。今回確認した1日規模の公開講座3件(45,000円・66,000円・44,000円)は実務スキルを学ぶPM研修で、PMP資格取得を目的とした試験対策コースは日数が長くなるぶん単価も上がります(表のPMP®資格試験準備コースは5日間で253,000円)。
2つ目は、公開講座とクローズド研修では見積りの単位が違うということです。公開講座は「1名あたりの単価 × 人数」で総額が決まるのに対し、クローズド研修(企業向け一式)は人数一式で見積られます。今回確認できたクローズドの実例は1件(10名一式990,000円=1名あたり99,000円)のみで、人数が増えると単価がどう変わるかの傾向を示せるだけの件数はありません。総額だけを並べても比較にならないため、見積りを取るときは同じ人数・同じ日数で両方式の見積りを取り、1名あたりに割り戻して比べる必要があります。
見積りを比較する前に決めておく3つの順序
価格表だけを横に並べても、単位が揃っていなければ比較になりません。見積りを取る前に、次の3つを自社の状況に当てはめてください。
①受講させたい人数は何名か。 人数によって比較すべき見積りの単位が変わります。同じ人数・同じ日数で公開講座とクローズド研修の両方の見積りを取り、1名あたりの単価に割り戻して比べてください。クローズドの一式見積りが必ず安くなるとは限りません。今回確認した10名一式990,000円の実例では1名あたり99,000円で、確認した公開講座の最高額(66,000円)より高くなっています。
②目的はPMP資格取得か、実務スキルの習得か。 PMP受験を主目的にするなら試験対策コース(35時間規模・5日前後)、現場で使う実務スキルの底上げが目的なら、1〜2日規模のPM研修が対象になります。表のとおり価格帯が大きく異なるため、目的を決めずに金額だけで比較すると必要な研修を取りこぼします。
③助成金の活用を前提にするか。 人材開発支援助成金の対象になり得る研修かどうかで、計画届の提出タイミングや対象になる訓練時間の要件が変わります。助成金を前提にする場合は、対象要件を先に確認してから研修会社を比較したほうが手戻りがありません(要件の詳細はPM研修は助成金で導入できる?に整理しています)。
この3つを決めたうえで、形式・対象レベル・カリキュラム・定着支援まで含めた比較軸が必要な場合は、PM研修サービスの選び方比較ガイドで5軸の比較を扱っています。
PMPに関わる費用を見るときの注意
表中のPMP®資格試験準備コース(253,000円・5日間)のように、PMP資格の取得を目的とした研修は、PMの実務スキル研修とは別の制度要件がかかります。PMP受験資格には「学歴別の実務経験」に加えて「35時間の公式研修(35 Contact Hours)」が必要で、PMIは2026年12月1日以降、ライブ(講師つき)形式でこの35時間を満たせる提供元を、PMI Authorized Training Partner(ATP)・China REP・PMI認定学術プログラムに限定します(オンデマンド型の自己学習講座は提供元を問わず対象になり、同日より前に完了したライブ研修は修了時点の要件のまま有効です)。
当社はPMI ATPではないため、同日以降は当社のPM研修をもってPMPの35時間要件を満たすことはできません。当社のPM研修は、PMBOK第8版に準拠した実務PMスキルの習得を目的とした研修で、PMP試験対策・35時間要件の充足を提供するものではありません。PMP受験を目的にする場合は、ATP認定を受けた講座を選んでください。当社の研修は、PMP取得者のPDU(資格維持のための学習単位)取得や、受験前後の社内展開(学習計画の設計・対象者の人選・研修後の実務定着)の場として活用いただけます。
まとめ
- PM研修の費用は「公開講座(1名単位)」と「クローズド研修(人数ベースの一式)」で見積りの単位が異なります。確認できた実例では、公開講座が1名8時間45,000円〜1日66,000円、クローズドがPMP集合研修10名一式990,000円(1名あたり99,000円)でした。確認できたのは6件です
- PM研修とPMP試験対策コースは別の商品カテゴリで、価格帯も異なります。比較する前に目的を決めてください
- 見積りを取る前に、①受講人数(同じ人数・日数で両方式の見積りを取り1名あたりに割り戻す)、②目的(実務スキルかPMP資格か)、③助成金活用の前提、の3つを自社に当てはめておくと比較が早く済みます
- PMPの35時間要件は2026年12月1日以降、ライブ研修はATP等に限定されます。当社のPM研修はPMP試験対策ではなく実務スキル研修です
自社の受講人数・目的に合わせた研修形式や見積りについて相談したい方は、PM研修の詳細はこちらをご覧ください。公開講座「プロジェクトマネジメント基礎研修(2日版)」は1名から受講でき、まず中身を確かめてから社内展開の規模を決めることもできます。
受講人数・目的・助成金活用の前提を踏まえた見積りを相談したい方は、ご相談・お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
本文で挙げた公表価格・制度情報の出典
- 当社サイト「プロジェクトマネジメント基礎研修(2日版)」(/pm-training/pm-basics、2026年10月21日確認)
- 日本PMO協会「【法人向け】実践型プロジェクトマネジメント研修」https://www.npmo.org/pm-training/(2026年10月21日確認)
- アイ・ラーニング「全てのビジネスパーソンのためのプロジェクトマネジメント(FA060)」「PMP®資格試験準備コース」https://www.i-learning.jp/courses/projectmngmnt/pm/(2026年10月21日確認)
- SmileWay「プロジェクトマネジメント(基礎)オンライン公開講座」https://www.smileway37.com/openlecture(2026年10月21日確認)
- イープロジェクト(株式会社TRADECREATE)「法人研修」https://www.e-project.jp/coorporate/(2026年10月21日確認)
- PMI公式ブログ「PMP 35-hour training requirement」https://www.pmi.org/blog/pmp-35-hour-training-requirement(2026年10月21日確認)
